ストラテジー、先週はBTCを追加せず──第1四半期に損失60億ドルを計上見込み

- ストラテジーは3月31日から4月6日までの間にビットコインを一切取得しておらず、総保有量は52万8185BTCを維持。
- 同社は第1四半期に、ビットコイン保有により約60億ドル(約8880億円、1ドル148円換算)の損失を計上すると予想。
- 現在のビットコイン価格7万7000ドルに対し、同社の保有ビットコイン全体の平均購入価格は6万7500ドル近くまで上昇。
ストラテジー(Strategy)は、市場が混乱するなかで資金調達活動を一時中断させた可能性が高く、先週はビットコイン(BTC)保有を追加しなかった。
さらに、7日の朝の提出書類によると、同社はビットコイン保有における59億1000万ドル(約8750億円)の未実現損失により、第1四半期に純損失を報告する予定だ。これは、暗号資産(仮想通貨)を時価評価することを要求する新しい会計規則の採用に伴うもの。16億9000万ドル(約2500億円)の税制優遇措置により、損失は部分的に相殺されると見込まれる。
同社は当四半期に総額76億9000万ドル(約1兆1380億円)を調達し、そのうち44億ドル(約6500億円)は普通株式の売却によるもので、残りは優先株の発行によるものだった。これらの資金の大部分、あるいはすべてが、現在のビットコイン価格7万7000ドルよりもはるかに高い価格でビットコインを購入するために使用された。
実際、同社が保有する52万8185BTCの平均購入価格は、6万7500ドル近くまで上昇しており、ビットコイン保有により約14%しか利益が出ていないことになる。
マイクロストラテジー株は7日早朝の取引で9%下落し、年初来では10%下落しているが、前年比では依然として77%上昇している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Strategy Didn’t Add Bitcoin Last Week, Expects to Book $6B Loss on Holdings in Q1