イーサリアムのクジラ、9年ぶりに2200万ドル相当のETHを売却
  • 2016年にイーサリアムを購入した投資家が、4月10日に保有資産の大部分を売却した。
  • このクジラ(大口保有者)はまた、2022年と2023年の主要な市場下落時にも売却を行っていた。
  • トランプ大統領が関税の一時停止を決定した後、ETHは過去24時間で8.2%反発した。

イーサリアム(ETH)は今週、2年ぶりの安値となる1412ドルにまで下落し、その価格変動は長期保有者にとって耐え難いものとなったようだ。この保有者は、2016年に1ETHあたり約8ドルで取得した保有資産の大部分を売却した。

オンチェーンデータによれば、このウォレットは分散型取引所ユニスワップ(Uniswap)上で、15時間かけて1万4015ETHを2200万USDCに交換したことが示されている。

[ウォレットの取引。:Etherscan]

この投資家はまた、2022年5月に6630ETH、2023年6月に4035ETHを、それぞれ市場が大きく下落したタイミングで売却していた。

今回も同様であり、ETHが昨年12月のサイクル高値の4000ドルから急落した直後に売却が行われた。なお、この投資家は現在も521ETH(約83万ドル、約1億2035万円相当)を保有している。

4月10日、市場全体の回復とともにETHも反発し、現在1598ドルで取引されている。過去24時間では8.2%上昇し、取引高も25%増加して330億ドル(約4兆7850億円、1ドル=145円換算)に達している。この背景には、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が関税を90日間停止する決定を下したことによる市場の楽観的なムードがある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Ether Whale Dumps $22M of ETH After 9 Years