ビットコイン生命保険会社Meanwhile、グローバル展開のため約58億円を調達
  • ビットコインに特化したスタートアップのMeanwhileが、FrameworkとFulgur Venturesが主導する資金調達ラウンドで4000万ドル(約58億円、1ドル=145円換算)の投資を獲得した。
  • 同社のビットコイン建ての生命保険と年金は、契約者をインフレと為替リスクから保護することを目的としている。
  • この投資は、オープンAI(OpenAI)のCEOサム・アルトマン(Sam Altman)氏を含む投資家による前回の資金調達ラウンドに続くものである。

ビットコイン(BTC)建ての生命保険と年金を提供するスタートアップのMeanwhileは、シリーズA資金調達ラウンドで4000万ドルを調達したと、ザック・タウンゼント(Zac Townsend )CEOが4月10日にXへの投稿で述べた。

この投資ラウンドは、ベンチャーキャピタルのFrameworkとFulgur Venturesが主導し、初期のビットコイン提唱者ウェンセス・カサレス(Wences Casares)氏も参加した。

従来の生命保険は法定通貨で保険金が支払われるが、Meanwhileはこのモデルに革命を起こし、保険料と給付金をビットコインにすることで、契約者がインフレや通貨切り下げに備えることを目的としている。

現地通貨の価値が下がる国では、ビットコインで保険を保有することで、将来に備えて購買力を維持することができる。しかし、保険契約者はビットコインの価格変動リスクも引き受けることになる。

Meanwhileは今回の調達資金を、インフレや通貨不安が日常的に懸念される地域をターゲットに、グローバル展開を加速させるために使う予定だとタウンゼント氏は述べた。Meanwhileは今回の発表では、現在の評価額や具体的な市場参入計画は明らかにしなかった。

「今回のラウンドは、世界最大の長期保険・貯蓄会社を作るという我々の旅に大きな力を与えてくれる」とタウンゼント氏は語った。

今回の投資は、人工知能企業オープンAIのCEOであるサム・アルトマン氏や、グーグルのAIに特化したファンドGradient Venturesを含む様々な投資家からの2000万ドルの投資ラウンドに続くものである。Meanwhileは昨年、バミューダでデジタル生命保険会社のライセンスを取得した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Meanwhileの共同創業者兼CEOザック・タウンゼント氏(CoinDesk)
|原文:Bitcoin Life Insurance Firm Meanwhile Raises $40M to Expand Globally