ドル指数は3年ぶりの低水準に下落、ビットコインは安定を維持

- ドル指数(DXY)は、トランプ政権1期目の同じ時期の水準を下回った。
- 市場参加者はアメリカの資産から離れ続けており、中国との貿易摩擦の激化に伴い、米ドル安が進行している。
- 中国はアメリカ製品への関税を累計125%に引き上げ、貿易戦争を激化させている。
ドル指数(DXY)は、ドルの強さを他の主要通貨のバスケットに対して測定するものだが、2022年4月以来初めて100を下回った。
1月にCoinDeskが発表した調査では、DXY指数がトランプ大統領の1期目のパターンを反映していることが指摘されていたが、まさにその通りの展開となった。指数は最近の最高値110から10%以上下落し、3年ぶりの最低水準となった。

投資家のセンチメントはアメリカの資産から離れつつあり、米中間の貿易摩擦が激化するにつれ、ドルにはさらなる下落圧力がかかっている。
締め切り直前に中国はアメリカ製品への関税引き上げを発表し、合計税率を84%から125%に引き上げ、現在進行中の貿易紛争における強硬姿勢を示した。
一方、最近では株式と比較してベータ値の低い資産として振る舞っているビットコイン(BTC)は依然として底堅く、8万2000ドル付近での取引が続いている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dollar Index Falls to Lowest Level in 3 Years, While BTC Remains Steady