ビットコインのマイニング収益性、3月に7.4%低下──価格下落とトランザクション手数料低下で
  • ジェフリーズのレポートによると、ビットコインのマイニング収益性は3月に7.4%低下した。
  • この減少の要因は、ビットコインの平均価格が11.2%下落し、トランザクション手数料が9.1%減少したことだとレポートは指摘した。
  • 4月に入ってからビットコインがアメリカの株式市場全体を上回るパフォーマンスを示しているが、その背景となっているのはアメリカドルの下落かもしれないと指摘した。

ビットコイン(BTC)のマイニング収益性は3月に7.4%低下した。投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)が11日に発表した調査レポートで指摘した。

レポートでは、この低下の要因はビットコインの平均価格が11.2%下落したことやトランザクション(取引)手数料が9.1%減少したこととされている。

ジェフリーズによると、アメリカで上場しているマイナー各社がマイニングした量は、2月は3002BTCだったが、3月には3534BTCとなった。こうした企業がネットワーク全体に占める割合は2月に23.6%だったが、3月には24.8%に達した。

マラ・ホールディングス(Marathon Holdings)は3月に最も多い829BTCをマイニングした。次いでクリーンスパーク(CleanSpark)が706BTCをマイニングした。

マラ・ホールディングスは導入済みのハッシュレートでも54.3エクサハッシュ毎秒(EH/s)で最大であり、クリーンスパークが42.4エクサハッシュ毎秒で2位につけた。

ジェフリーズは4月の動向について、ビットコイン価格はほぼ横ばいで推移している一方、S&P500株価指数は6%下落していると指摘した。米ドルの弱含みが、ビットコインのパフォーマンスが相対的に高い一因となっている可能性があるという。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Michal Bednarek/Shutterstock
|原文:Bitcoin Mining Profitability Down 7.4% in March as Prices, Transaction Fees Fell: Jefferies