新トレカRWAがメルカリNFTに登場──CryptoGamesとTCG STOREが提携

ブロックチェーンゲームの開発支援を行うCryptoGamesは4月15日、TCG STOREと提携して発行しているトレーディングカードのRWA(Real World Assets:実物資産)トークンがメルカリNFTで取り扱い開始されたと発表した。
2025年2月に販売を開始したこのRWAトークンは、すでに発行総数が1000枚を超えている。トークンはゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」の「TCG Verseチェーン」上で発行され、保有者が償還を申請すると実物のトレーディングカードが届く仕組みとなっている。

メルカリヘルプページによると、メルカリNFTにおける現物償還は一部のNFTに限定されており、現時点ではCourtyard.ioとTCG STOREの対象NFTのみが対応している。
この現物償還機能では、NFTがデジタル証明書やクーポン券のような役割を果たし、保有者はそれを提示することで実物の商品を受け取ることができる。
メルカリNFT事業責任者の中村奎太氏(メルコインCEO)は2月のCoinDesk JAPANの取材で「ユーティリティの活用が制限されているが、段階的に機能を追加している。具体的には、RWAトレーディングカードの償還機能に向けたバックエンド整備を進めており、償還時にはユーザーのウォレットへの移管を行う予定」と述べていた。
CryptoGamesは2018年設立のブロックチェーンゲーム開発企業。2019年に「クリプトスペルズ」をリリースし、2022年には「TCG Verse」をローンチ。2024年末からトレカRWA事業を開始している。
今回のメルカリNFTでの取り扱いにより、暗号資産(仮想通貨)を持たないWeb3初心者でも、メルカリの売上金・ポイント・クレジットカード決済(日本円)で、TCG STOREのRWAトークンが購入できるようになった。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから