初のソラナ現物ETF、今週カナダ市場に登場
  • カナダは、米国に先駆けて4つのソラナ現物ETF(上場投資信託)を承認した。
  • 4月16日にトロント証券取引所に上場されるETFは、パーパス(Purpose)、エボルブ(Evolve)、CI、3iQの4社によるものだ。
  • グレースケール(Grayscale)やフィデリティ(Fidelity)といった米国の発行企業は依然として、米証券取引委員会(SEC)の審査待ちで、ソラナ先物ETFのみが低出来高で取引されている。

米国の発行企業はまだソラナ(SOL)現物ETFの承認を待っているが、カナダの投資家は16日から、トロント証券取引所で取引できるようになる。

ETFアナリストのエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏がシェアした投資銀行TDコーウェン(TD Cowen)のメモによると、パーパス、エボルブ、CI、3iQの4つの資産運用会社がソラナ現物ETFを提供する予定であり、どのETFにもステーキング機能が付いている。

メモによると、これらのETFは14日、オンタリオ証券委員会(OSC)によって承認された。

一方、米国ではグレイスケール、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、21シェアーズ(21Shares)、ビットワイズ(Bitwise)、ヴァンエック(VanEck)、フィデリティなどの発行企業が、ソラナ現物ETFのローンチに向けてSECの承認を待っている。

現在、米国市場で取引されているソラナ先物に連動するETFは、ボラティリティ・シェアーズ・ソラナETF(Volatility Shares Solana ETF:SOLZ)とボラティリティ・シェアーズ・2XソラナETF(Volatility Shares 2X Solana ETF:SOLT)の2つがあるが、SOLZは約500万ドル(約7億1500万円、1ドル=143円換算)、SOLTは約1000万ドルと、比較的少額の資産しか集めていない。

しかし、暗号資産(仮想通貨)現物ETFは投資家の間で絶大な成功を収め、1年間で数十億ドルの資産を集めており、中でもビットコイン(BTC)ETFは史上最も成功したETFのローンチとなった。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:First Spot Solana ETFs to Hit Canadian Market This Week