XRP、SOLとDOGEに先駆けて米国で現物ETFの承認を得る可能性が最も高い: アナリスト
  • エックス・アール・ピー(XRP)とソラナ(SOL)は、その高い流動性から米国での現物ETF承認の有力候補であり、XRPの方が早くローンチされる可能性がある。
  • XRPの米国市場シェアは米証券取引委員会(SEC)による2021年の訴訟以来増加しており、一方ソラナのシェアは減少している。
  • 先日のテウクリウム(Teucrium)による2x XRP ETFのローンチは、オプション市場での警戒にもかかわらず、XRPの勢いを後押ししている。

XRPとソラナは、流動性の高さから米国での現物ETF承認の最有力候補であり、XRPは他のトークンを抑えて、より早く市場に投入される可能性があると、暗号資産(仮想通貨)リサーチ会社Kaikoのアナリストらは4月14日発表の報告書で述べた。

Kaikoのデータによると、XRPとソラナは審査済みの取引所で最も深い1%の市場デプスを誇っており、XRPは流動性において2024年後半からソラナを追い抜き、カルダノ(ADA)の2倍になっている。

グレースケール(Grayscale)の裁判での勝利により、先物市場と現物市場に対するSECの一貫性のないスタンスが浮き彫りになった後、現物ETFの承認を確保したビットコイン(BTC)とXRPでは、事情が異なっている。XRPには強固な先物市場がなく、その取引は大部分がオフショアなのだ。

しかし、XRPの米国現物市場シェアは、2021年のSECによる訴訟が上場廃止の引き金となって以来、最高水準まで上昇している一方、ソラナの米国シェアは2022年のピーク時の25~30%から16%に落ち込んでいる。

XRPの勢いは、テウクリウムによる2x XRP ETFのローンチによってさらに後押しされている。このETFは、欧州のETPとスワップ契約と連動し、XRPの日次リターンの2倍を提供する。デビューした日に500万ドル以上の出来高を記録したとされ、テウクリウムにとって「最も成功したローンチ」となった。

「この基礎となる市場のダイナミクスの改善と、先週2x XRP ETFがローンチされたことは、XRPが承認に関して他の資産よりも優位に立つことを意味する」と、Kaikoのアナリストらは指摘し、次のように続けた。

「ただし、ビットコインと非常に似たコンセンサスメカニズムを持ち、コモディティとの類似性も持つライトコイン(LTC)のようないくつかのトークンも、承認への明確な道筋を持つ可能性がある」。

しかし、XRPの強力なファンダメンタルズにもかかわらず、デリビット(Deribit)のオプション市場は警戒を反映しており、4月18日満期のオプション契約のインプライド・ボラティリティ・スマイルには弱気の傾きがあり、ダウンサイド・プロテクションへの需要を示している。

SECはいくつかのXRP現物ETFの申請を受理しており、グレースケールの申請の審査期限は、5月22日に迫っている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Most Likely to Get U.S. Spot ETF Approval Ahead of SOL, DOGE: Analysts