アリババグループの映画製作会社アリババピクチャーズが、新作映画を仮想通貨イーサリアム(ETH)基盤のプラットフォームで配信することを計画している。中国メディアの中国網が報じた。
配信される映画は「Striding into the Wind」
計画の対象となっている新作映画は「Striding into the Wind」。アリババ・ピクチャーズのシニア・バイスプレジデントで、チケットアプリ淘票票(Taopiaopiao)のCEOであるLi Jie氏が、11月20日に開催された映画祭「金鶏百花映画奨」で発表したという。同氏は、映画業界でもブロックチェーンの活用についてディスカッションが進んでいることを明かした。
アリババ・ピクチャーズはまた、分散型エンターテインメントプラットフォーム「Breaker」(SingularDTV)と、海外配給権に関し契約したと報じられている。
「中国の映画興収は減っているが他の産業に比べればマシ」
記事によると、Li氏は中国の映画興行収入が下がっていることについて、現在の状況においてはほかの産業と比較して良いほうだと述べたという。
上述の記事は、映画産業にとっての本当の課題は、オンラインゲームをするよりも映画を観たいと思わせなければいけないことであり、インターネットの登場で視聴習慣は大きく変わったと述べた。その点についてLi氏は、新しい技術の登場ですべての産業が経験するものだと信じていると紹介している。
文・編集:濱田 優
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