LN Trends 2025年4月(vol.6)

暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankを運営するビットバンクが公開した「LN Trends」最新号を転載してお届けします(LN:Lightning Network)。
Braiins、Lightning Network出金で1日1,000件対応を達成

参照:Voltage公式ブログ
概要:BraiinsはBitcoinのマイニングプールであり、Lightning Network(以下「LN」)による出金に対応しています。そしてこのたび、1日あたり1,000件のLN出金に対応するというマイルストーンを達成しました。
説明:Braiinsは2024年2月にLightning決済プラットフォーム「Voltage」と提携し、それ以降、マイニング報酬のLN出金に対応しています。今回、1日あたり1,000件のLN出金対応を達成したことで、LN出金が単に導入されているだけでなく、実際に広く利用されていることがわかります。
また、2024年半ばから2025年初めにかけて、LN出金の取引量は月平均で約20%増加しており、これまでに合計13.78 BTCがLN出金を通じて引き出されています。
Braiinsでは、LN出金には以下の2つの方法が提供されています(参考)
1.ライトニングアドレスを登録して定期的に出金する方法
2.ライトニングインボイスを発行して手動で出金する方法
THNDRがブラックジャックを追加、オペレーター間のマッチング機能も導入

参照:THNDR公式ブログ
概要:THNDRは新たにPvP形式のブラックジャックをリリースし、さらに複数オペレーター間でプレイヤーをマッチングできる機能をプラットフォームに追加しました。これにより、ゲームの戦略性が向上するとともに、マッチングの利便性も大幅に改善されました。
説明:今回追加されたブラックジャックは、対戦相手と全く同じ順序でカードが配られる仕様となっており、運ではなく戦略が勝敗を左右するゲームデザインが特徴です。これにより、単なる運要素ではなく、プレイヤーの判断力が問われる内容となっています。
また、THNDRプラットフォーム上には複数のPvPゲームが存在していましたが、マッチングの待ち時間や偏りが課題となっていました。今回、新たにオペレーター間でプレイヤーを横断的にマッチングできる機能が追加されたことで、即時マッチングが可能となり、よりスムーズに対戦を楽しめるようになりました。
初期パートナーには、BetOpenly、Speed Wallet、Maincard、Telobetなどが参加しており、それぞれのユーザー同士がオペレーターの垣根を超えてマッチできるようになっています。

THNDRではゲーム対戦における送金にHodl InvoiceとWrapped Invoiceという2種類の特殊なインボイス形式を活用しています。これにより、試合の結果に応じて、送金を実行するかキャンセルするかを動的に制御できます。(参考)
Hodl Invoice
Hodl Invoiceは、受け取り側が送金の受け取りを選択できるという特徴を持つインボイスです。発行されたインボイスはすぐには決済されず、受け取り側が明示的に受理しない限り、一定時間後に自動的にキャンセルされます。これにより、支払いを一時保留し、勝敗結果に応じて処理を判断することが可能になります。
Wrapped Invoice
Wrapped Invoiceは、既存のインボイス(たとえばHodl Invoice)を「ラップ」する形式のインボイスです。元のインボイスが支払われた後に、Wrapped Invoiceが決済されるという仕組みになっています。これにより、プラットフォーム側で勝敗判断を行った上で送金を制御することが可能になります。さらに、ラップ時に手数料を差し引くこともできるため、プラットフォームを介した送金フローにおいて非常に便利な仕組みです。
オープンソースのライトニングアドレスサーバー「Alby Lite」

参照:Alby公式ブログ
概要:Alby Liteは、オープンソースのライトニングアドレスサーバーです。これを利用することで、ユーザーは複数のライトニングアドレスを作成し、Alby Hubのサブウォレットや、Nostr Wallet Connect(NWC)対応のウォレットに紐付けて使用することができます。
さらに、Alby Liteで作成したアドレスはNostrアプリでのIDとしても機能し、Zap(投げ銭)の受け取りがより簡単になります。
説明:Alby Hubには、サブウォレットという機能があり、1つのAlbyアカウント内で複数のウォレットを管理できます。Alby Liteで作成したライトニングアドレスを各サブウォレットに個別に紐付けることで、用途や目的ごとにLNでの「口座分け」が可能になります。
たとえば、仕事用・プライベート用・Nostr活動用といったように、送金・受け取りのアドレスを柔軟に使い分けられるため、LN上での会計管理をよりシンプルかつ直感的に行えるのが特徴です。