VanEck、暗号資産関連株ETFをまもなくローンチ
  • 資産運用会社ヴェンエック(VanEck)は、デジタル資産セクターに関連する30~60銘柄をアクティブ運用するオンチェーン・エコノミーETF(NODE)をローンチするための米証券取引委員会(SEC)からの承認を取り付けた。
  • NODEのポートフォリオには、暗号資産(仮想通貨)取引所、マイナー、データセンター、半導体、そして暗号資産ETPが最大25%含まれる可能性がある。
  • 同ファンドは5月14日に取引を開始する予定で、デリバティブへの間接的なエクスポージャーを得るためにケイマン諸島の子会社を利用する。

ヴァンエックは、SECの承認を受け、デジタル資産銘柄を追跡するアクティブ運用のETF(上場投資信託)を市場に投入する。

ヴァンエック・オンチェーン・エコノミーETF(NODE)は30~60銘柄の保有を目指すと、ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者マシュー・シゲル(Matthew Sigel)氏がXへの投稿で述べた。運用手数料は0.69%である。

組み入れ銘柄は、暗号資産取引所、マイナー、データセンター、エネルギーインフラ、半導体、ハードウェア、TradFi(伝統的金融)レール、消費者/ゲーム、アセットマネージャー、バランスシート上に暗号資産を保有する企業など、多岐にわたる。NODEのエクスポージャーの最大25%は、暗号資産のETP(上場取引型金融商品)になる。

「世界経済はデジタル基盤に移行しつつある。NODEは、そのような未来を築いている企業への積極的な株式エクスポージャーを提供する」と、シゲル氏は語った。

同ファンドは5月14日に取引を開始する予定で、ケイマン諸島のオフショア子会社を利用し、米国連邦税制を遵守しながら、商品先物、スワップ、プール型投資ビークルなどの商品への間接的なエクスポージャーを得ることができる。

暗号資産関連銘柄がますます多く市場で取引されるようになり、今年上場を目指す企業も複数あることから、投資家は暗号資産関連銘柄へのエクスポージャーを求めるようになっている。

3月に開催されたETFカンファレンスでファイナンシャルアドバイザーを対象に行われた調査では、暗号資産関連株ETFはアドバイザーが最も投資に関心を持つ商品であることが分かった。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:T. Schneider / Shutterstock.com
|原文:Crypto Stock Tracking ETF Coming Soon From VanEck