ステラ、2025年に約4300億円の現実資産オンチェーン化を目指す

- ステラ開発財団(Stellar Development Foundation)は、オンチェーンで保有される現実資産(RWA)の価値を昨年比で10倍にすることを目指している。
- フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)やウィズダム・ツリー(Wisdom Tree)との既存のパートナーシップに加え、ステラはパクソス(Paxos)、オンド(Ondo)、イーサフューズ(Etherfuse)、SGフォージ(SG Forge)とも協力している。
超高速・低手数料のパブリックブロックチェーンであるステラ(Stellar)は、2025年末までに30億ドル(約4260億円、1ドル=142円換算)の現実資産をステラ上に保有し、1100億ドルのRWA取引高を支える計画だという。
ステラネットワークの開発と成長を支援する非営利団体であるステラ開発財団が設定したこの目標は、フランクリン・テンプルトンやウィズダム・ツリーなどとの既存のパートナーシップを基盤としている。
さらにステラは、パクソス、オンド、イーサフュージ、フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルのブロックチェーンイノベーション部門であるSGフォージなど、トークン化のスペシャリストを新たに迎えている。
「私たちは2025年に30億ドルの現実資産価値をステラ上で実現するという目標を掲げている」と、ステラ開発財団の副社長兼チーフ・オブ・スタッフであるローレン・ソービョルセン(Lauren Thorbjornsen)氏はインタビューの中で語り、次のように続けた。
「これは、2024年12月末時点でステラ上にあった2億9000万ドル相当のRWAと比べると、10倍以上の増加である。しかし、今年の第1四半期だけで、すでにネットワーク上で多くの成長が起こっている」
様々な既存の金融資産のトークン化は、ここ1年ほどで伝統的金融会社の間で人気を博しており、ブラックロック(BlackRock)を含む大手企業がこの分野に参入している。
元リップル(Ripple)CTOのジェド・マケーレブ(Jed McCaleb)氏によって2014年に設立されたステラは、あらゆる通貨ペアや資産間の迅速かつ低コストのクロスボーダー取引を促進するために設計されている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ステラ開発財団CEOデネル・ディクソン(Denelle Dixon)氏(CoinDesk archives)
|原文:Stellar Sees $3B of Real World Assets Coming On-Chain in 2025