XRP、ETFへの楽観論にもかかわらず下落懸念が継続──オプションデータが示す

- デリビットのオプション市場では、XRPのプットオプションが好まれており、価格下落の可能性に対する懸念が示唆されている。
- XRPの最近の価格動向は、オーダーブックの厚みがあるにもかかわらず、1.6ドル前後の安値を再テストする可能性を示唆。
アナリストたちは今週、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に続き、エックス・アール・ピー(XRP)が米国で現物ETF(上場投資信託)として上場する次の暗号資産(仮想通貨)になる可能性があると主張した。だが、デリビット(Deribit)上場のオプション市場は、この楽観的な見方に同調していない。
データソースのアンバーデータ(Amberdata)によると、本記事執筆時点では、XRPに連動するデリビットのプットオプションは、複数の時間枠においてコールオプションよりも割高となっている。これは下値懸念が継続している兆候だ。
プットオプションは価格下落に対する保険であり、トレーダーは予想される価格下落をヘッジしたり、その下落から利益を得たりするために購入する。
プットオプションへのバイアスは、時間枠全体における負のスキュー(歪み)から明らかだった。オプションのスキューは、コールに対するプットのインプライド・ボラティリティ・プレミアム(需要)を測定する。
XRPは16日の早朝、上昇ウェッジパターンから急落し、1.6ドル前後の直近の安値を再テストする可能性を示唆した。
XRPはソラナ(SOL)や他のトークンに比べて、相対的に良好なオーダーブックの厚みがあり、大口注文の安定した価格での取引が容易であることを示唆していると、アナリストたちは今週初めに指摘。これは、リップル(Ripple)社が国境を越えた取引を促進するために使用する、決済に特化したコインであるXRPが、米国で現物ETFの承認を得る次の暗号資産となる可能性があることを意味している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:XRPオプションのスキュー(Amberdata/Deribit)
|原文:XRP Downside Fears Persist Despite ETF Optimism, Options Data Show