ブーストリー、セキュリティトークン発行企業向けサービス提供開始──投資家情報活用可能に

セキュリティ・トークン(ST、デジタル証券)基盤「ibet for Fin」をコンソーシアム形式で推進するブーストリー(BOOSTRY)は4月21日、STを発行する企業向けの新サービス「E-Prime for IR」の提供を開始したと発表した。

このサービスは、ST発行企業が投資家情報をリアルタイムで参照・活用できる機能を提供し、投資家とのエンゲージメント強化を促進する。

同社によると、国内ST市場は2024年度までに累計発行金額が1682億円に達し、着実に成長を続けている。この成長に伴い、STを通じて資金調達と企業ファン獲得を同時に実現する「金融起点のマーケティング」のニーズが高まっているという。

「E-Prime for IR」では、ST残高に紐づく投資家の基本情報(氏名、住所、メールアドレスなど)の参照や、独自ポイントサービスのID等の追加情報収集が可能となる。

現在は証券会社経由での情報収集を想定しているが、将来的には発行企業が直接投資家にアプローチできる機能拡張も予定されている。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから