GSR、ソラナ財務戦略採用のUpexiへの1億ドル投資を主導──株価は700％急騰

By Francisco Rodrigues

2025年 4月 22日 09:42 2025年 4月 22日 09:42

暗号資産（仮想通貨）取引企業のGSRは、消費財企業であるUpexiに投資する1億ドル（約140億円、1ドル140円換算）の私募を主導した。Upexiは消費財を手掛けていた企業だが、デジタル資産を基盤とした財務戦略へと移行しつつある。

Upexiは、医療用マッシュルームグミやペットグルーミングツールなどを手掛けてきたが、今回調達した資金を活用し、ソラナ（SOL）を蓄積してステーキングすると発表した。フロリダ州タンパに本社を置く同社の時価総額は、18日時点で300万ドル（約4億2000万円）だった。

プレスリリースによると、上場企業の私募株式発行（PIPE）という形で行われたこの投資は、Upexiがこれまでの実物商品の製造から、手数料が低く決済が迅速なことで知られる高速ブロックチェーンであるソラナを活用したバランスシート運用へとシフトしている中で行われた。

この投資発表を受けて、Upexiの株価は2.30ドル前後から本記事執筆時点で19ドル（約2700円）まで急騰し、700％以上の上昇となった。

GSRの関与は、公開市場とブロックチェーン金融の重なりが拡大していることを示している。

GSRのリサーチ責任者ブライアン・ルディック（Brian Rudick）氏は、「この投資は、公開市場において効率的かつ安全に高品質な暗号資産（仮想通貨）へアクセスしたいという需要の高まりを浮き彫りにしている」と述べた。

ソラナ財団（Solana Foundation）のリリー・リウ（Lily Liu）会長は、この取引は伝統的な金融機関と分散型インフラの接続をさらに一歩進めるものだと述べた。

GSRはリリースで、「この動きはソラナが高性能ブロックチェーンのリーダーであるとのGSRの確信を裏付けるものだ」と述べた。