リップルのステーブルコイン「RLUSD」、アーベV3イーサリアム市場で利用可能に

- アーベユーザーは、同レンディングプラットフォームのV3イーサリアム・コア市場において、リップルのステーブルコインRLUSDの供給と借入が可能になった。
- このピアツーピアローン市場の供給上限は5000万RLUSD、借入上限は500万RLUSD。
- RLUSDは、米ドルに1:1でペッグされたステーブルコインで、米ドル預金と短期米国債によって完全に裏付けられている。
アーベ(Aave)は21日のXへの投稿で、同分散型レンディングプラットフォームのV3イーサリアム・コア市場において、ユーザーがリップル(Ripple)のステーブルコイン「RLUSD」の供給と借入を開始できるようになったと発表した。
このピアツーピアローン市場の供給上限は5000万RLUSD、借入上限は500万RLUSD。
Users can now supply and borrow RLUSD, @ripple's enterprise-grade stablecoin, on the Aave V3 Ethereum Core market. pic.twitter.com/miTyWpn66A
— Aave (@aave) April 21, 2025
RLUSDは、XRP Ledgerとイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で提供される、米ドルに1:1でペッグされたステーブルコインだ。米ドル預金、短期米国債、および現金同等物によって完全に裏付けられており、各トークンは等価の法定通貨価値と一致する。
セキュリティ機能により、RLUSDは機関投資家にとって魅力的な存在となっている。1月にXRP Ledgerの修正が行われたことで、ネットワーク上で「クローズバック」機能が稼働を開始し、特定の条件下において、発行者はRLUSDなどのトークンをユーザーのウォレットから回収できるようになった。
業界のリーダーたちは、RLUSDが暗号資産(仮想通貨)市場の力学を変革する可能性があると指摘。最大のステーブルコインであるテザー(USDT)や、2番目の規模を持つサークル(Circle)のUSDコイン(USDC)といった既存のステーブルコインが、リップルの製品との競争にさらされるとしている。RLUSDは、投資家の間で、リップルと密接に関連するエックス・アール・ピー(XRP)の魅力を高めるとも見られている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:NikolayFrolochkin/Pixabay
|原文:Ripple’s RLUSD Stablecoin Goes Live on Aave V3 Ethereum Market