ビットコイン、一目均衡表の雲上抜けで強気シグナルが点灯──主要アルトコインは追随できず
  • ビットコインは過去24時間で2%を超える上昇となり、9万3000ドルを突破した。一目均衡表の雲を抜けてモメンタムの強気転換が確認された。
  • 一方、主要アルトコインはいまだ同様のブレイクアウトを達成していない。

ビットコイン(BTC)は過去24時間で2%を超える上昇となり、9万3500ドル(約1309万円、1ドル140円換算)まで到達した。今年これ以前の回復局面での上昇を阻んでいた重要なレジスタンスをついに突破した形だ。

ビットコインは、一目均衡表の雲を上抜け、モメンタムの強気転換が確認された。一方で、他の主要な暗号資産(仮想通貨)はこれに遅れを取っている。

価格が一目均衡表の雲を上抜けると強気転換、下抜けると弱気転換を示す。以下のチャートから読み取れるように現在ビットコイン価格は雲の上で推移している。

[ビットコイン日足チャート(TradingView/CoinDesk)]

この強気のブレイクアウトにより、これまで2月や3月の反発局面で上昇を抑えるレジスタンスとして機能していた一目均衡表の雲が、今後はサポートとして価格の反落を食い止める役割を果たす可能性がある。ビットコインはまた、広く注目されている50日・100日・200日の単純移動平均線(SMA)の上で推移する状態に戻った。

今後の注目は、大きな心理的水準である10万ドルのレジスタンス、続いて史上最高値である10万9000ドル超えの水準だ。一方、サポートは8万8550ドルにあり、ここでは200日単純移動平均線と一目均衡表の雲が重なっている。この水準を下回ると強気の見通しは否定される。

アルトコインは遅れを取る

エックス・アール・ピー(XRP)、ドージコイン(DOGE)、カルダノ(ADA)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)といった主要アルトコインはいずれも、ビットコインのような一目均衡表の雲を上抜ける強気ブレイクアウトをまだ達成していない。

上記のアルトコインはビットコインの上昇に連れて堅調に推移しているものの、まだそれぞれの強気ブレイクアウトには至っていない。

|翻訳・編集:林理南
|画像:wal_172619/Pixabay
|原文:Bitcoin Breaches ‘Ichimoku Cloud’ to Flash Bullish Signal While Altcoins Lag: Technical Analysis