4月の相場には反転の兆し、短期では上昇トレンド入りも示唆される【bitbankチャート分析】

月足、3カ月ぶりに陽線記録するか?

- ビットコインの4月の月足は3ヶ月ぶりに陽線となる可能性があります。来週水曜日まで現在の高値水準を維持できるか注目です。今月はトランプ関税によりマクロ経済環境が悪化する中、ビットコインは底堅い動きを見せました。1月の高値(17109万円)からは21%ほど下落した水準にありますが、外国為替市場で円高となった影響を考慮すれば、やはり底値は硬くなってきていることがわかります。強気の値動きとなる3ヶ月移動平均線(3EMA)を上回ると、相場のトレンド転換の可能性が高まります。
週足、足元では3週連続で陽線の可能性高い

- ビットコイン週足は現在8週移動平均線(8EMA)を上回り、強気の値動きを見せています。2月1週目に移動平均線を下回って以降は、相場が急変し売られる展開となっており、重要なテクニカル指標の一つです。週足は月始めこそ売られたものの1週目は最終的に陽線となり、今週もプラスとなれば3週連続の陽線となります。今週は移動平均線を上回って取引を終えることができるか注目です。
日足、移動平均線から上放れする強い動き

- 今月のビットコインは1239万円から取引が始まりました。1日に1282万まで上昇しましたが、トランプ関税の影響から月始めは売りが優勢な相場となりました。関税発表の前後の日足は陽線と陰線が交互に現れ、市場は大きく揺れ動きました。一時は1080万円台まで下落しましたが、相場は崩れることなく徐々に底堅さを取り戻す動きとなりました。現在は1320万円台まで上昇しており、14日移動平均線(14EMA)を上回っています。移動平均線から上放れするような動きは久々の展開です。短期では強気の値動きがみられます。
オンチェーンデータ動向


- オンチェーンデータでは買い方に有利なシグナルが出ています。1枚目の画像の取引所保有BTCは足元で大きく下落しています。ユーザーが現物BTCを引き出しており、売り需要の減少を示唆しています。市場に出回る現物が枯渇していることを示しています。2枚目の画像では長期投資家が現物の保有量を増やしていることを示唆しています。3月後半から保有量は増加傾向となり、安値では買いが増えていたことを示しています。4月の相場は長期投資家が買い支えていたものと考えられます。
まとめ
- 今週の相場はかなり強い動きとなり、短期から上昇トレンド入りを示唆するチャートが形成されています。月足が移動平均線を上回ると、高い確率で下落トレンドが反転したことを示唆します。金融市場ではゴールドも買われていることから、金融市場の混乱で現金化された資金の受け皿としてビットコインも買われやすい状況にあると考えられます。オンチェーンでも買い方が有利であることが示されており、5月は再度上昇トレンド入りするか注目です。2月、3月と売られたビットコインですが、相場環境の急変に伴い買い戻される流れとなっています。