ビットコインの長期保有者、買い増しを継続中

- 長期投資家の保有量は1月以降、63万5340BTC増加した。これは短期投資家が手放した量を上回るペースで、蓄積比率は1.38:1となっている。
- ビットコイン価格の回復にもかかわらず、9万5000ドルを超える価格で買い入れた投資家による上値抵抗の影響で、260万BTCが損失状態のままだ。
短期保有者(SHT)が1ビットコイン(BTC)を売却するごとに、長期保有者(LTH)は1.38 BTCを蓄積しており、最大の暗号資産(仮想通貨)が回復を続ける中、LTHのコミットメントを示す明確な兆候となっている。
1月に底を打って以来、LTHは63万5340 BTCを蓄積し、総保有量は1375万5722 BTCに増加した。Glassnodeのデータによると、LTHはビットコインを155日以上保有している投資家を指し、市場が弱含む時期に蓄積し、強含む時期に売却する傾向がある。

一方、短期保有者(STH)、つまり、過去155日以内にBTCを取得した者は、利益確定や損失を被っての売却を通じて46万896 BTCを手放した。彼らの保有量は現在351万6265 BTCとなっている。
155日前というと、ビットコインの価格が6万5000ドルから9万5000ドルまで急上昇した11月20日ごろに遡る。この急騰時に購入した多くの投資家は現在、長期保有者へと移行しており、その決断の確固たる信念を裏付けている。ビットコインの史上最高値である10万9000ドル(1月に記録)から30%下落したにもかかわらず、LTHの多くは保有を継続している。
ビットコインは3月初旬から9万ドルを下回る水準で推移した後、9万ドルを上回って回復したが、依然として多くのコインが含み損を抱えている。約260万BTCが含み損の状態にあり、これは今月前半の500万BTCというピーク時の約半分だが、依然として大きな含み損を示している。これらのコインの多くは、10ドルを超える急騰期に購入されたものだ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Glassnode
|原文:Long-Term Bitcoin Holders Show Commitment, Buy More BTC Than Short-Term Holders Sell