SBIホールディングスは、デジタル証券を発行するセキュリタイズ(Securitize)に数百万ドル(数億円)規模の出資を行った。
SBIホールディングスの子会社であるSBIインベストメントは11月27日、米セキュリタイズ(Securitize)に出資を行ったと発表した。
セキュリタイズにとって今回の調達はシリーズAラウンドの一貫。既存の出資者であるブロックチェーン・キャピタル(Blockchain Capital)、スパイスVC(SPiCE VC)、SeedRocket4Founderも参加した。
具体的な調達額は明らかになっていないが、セキュリタイズの創業者兼CEOカルロス・ドミンゴ(Carlos Domingo)氏は7桁(数百万ドル)の数字の最後の方とCoinDeskに語った。
2ヵ月前の9月末には、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と野村ホールディングスなどが、同社への出資を発表したばかり。
セキュリタイズは、ブロックチェーン上でデジタル証券を発行・流通させるサービスを提供する企業。2018年1月、米サンフランシスコで設立され、これまでに11のデジタル証券を発行している。
ドミンゴCEOは、調達した資金の一部は今年末に予定している日本オフィスの開設にあてる予定と述べた。
「我々は日本でビジネスを展開する。日本で顧客を獲得するのみならず、技術をローカライズし、期待されているであろう次の同種のインテグレーションのためのコミュニケーションを明確にしていく」
セキュリタイズはすでに日本に子会社を設立しているが、ドミンゴCEOは当初は小さな規模で日本オフィスを開設する考えだ。
「(SBI)が我々に信頼を置き、我々のような会社に投資している事実は、セキュリティ・トークン普及に向けての動きを表している」とドミンゴCEOは述べた。
文・翻訳:増田隆幸
写真:Carlos Domingo image courtesy Securitize
原文:Japanese Conglomerate SBI Injects 7-Figure Sum Into Securitize