日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が11月29日、10月末時点の仮想通貨取引データを公開。月間の現物取引高は、前月の9月より237億円増えて4,582億9,000万円となった。証拠金取引は数量こそ2019年で最多となったものの、取引高は4兆844億4,200万円で19年で最少となった。
モナコインが3位から5位に下落
仮想通貨取引交換業者数は、みなし業者含めて20社(テックビューロ除く)。通貨別の取引高は次の順だった。
(1) ビットコイン 3,767億9,400万円
(2) XRP 580億500万円
(3) イーサリアム 84億2,400万円
(4) ビットコインキャッシュ 70億7,800万円
(5) モナコイン 50億3,400万円
(6) ライトコイン 7億8,600万円
(7) その他 21億6,900万円
9月はビットコイン、XRP、モナコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインの順だったが、モナコインが3位から5位に下落している。
現物取引高は4,582億9,000万円で、2019年で現在までのところ最も少なかった3月の2,071億3,500万円からは2500億円近く増えている。なお月別の最高はこれまでのところ、6月の1兆2,632億6,400万円。
利用者口座数は1ヵ月で4.4万増加
証拠金取引の建玉残高(利用者残高ベース)では、売建数が750万7,920、買建数が1億5,180万685で、ともに今年で最多だった。ただ「額」ベースでみると、売建額が64億9,200万円で今年3番目に少ないなど、平凡な額に終わった(なお額ベースで今年最も少なかったのは2月で、売建は42億6,600万円、買建額は82億9,100万円)。
利用者口座数を見ると、設定数は312万548口座(うち稼働は196万2,087口座)で、前月から4万4,344口座増えた。
文:濱田 優
編集:小西雄志
写真:Diego Ioppolo / Shutterstock.com