フォビ・ロシア(Huobi Russia)は、ルーブルの預け入れを開始した。また間もなく独自のトークン上場サービスも開始する予定。
ウズベキスタンの銀行経由
フォビ・ロシアのユーザーは2019年11月28日(現地時間)以降、銀行送金を通じて取引口座にロシアのルーブルを預け入れることが可能になった。フォビ・ロシアが同日、モスクワで開かれたイベントで発表した。
預け入れは、ウズベキスタンにある銀行を通じて処理される。フォビ・ロシアを運営する現地法人HRBU CISはウズベキスタンの法務省から許可書類を得ている。フォビ・ロシアのウラジミール・デミン(Vladimir Demin)CEOがCoinDeskに語った。
CoinDeskが確認した書類は、ウズベキスタン法務省管轄の国務局(Agency of State Services)が発行したもので、HBRU CISが受取人となっている。書類には、デジタル資産、ソフトウエア、ITコンサルティングに関連する業務は関係する法律によって禁止されていないと法務省は認識していると記されている。
ウズベキスタンは最近、税制上の優遇措置を含め、国内での仮想通貨取引所の業務を円滑化するための措置を講じた。フォビはウズベキスタンのインフィンバンク(InfinBank)と協力していくとデミンCEOはCoinDeskに語った。
CoinDeskは法務省とインフィンバンクにコメントを求めている。
独自のトークン上場プラットフォーム
フォビ・ロシアはさらに「フォビ・ロシア・オリジン(Huobi Russia Origin)」と名付けたトークン上場のための独自プラットフォームもローンチする予定だ。
従来、フォビでトークンをローンチしたい場合は、フォビ・グローバル(Huobi Global)が保有するプラットフォーム「フォビ・プライム(Huobi Prime)」を通じてのみ可能だった。今後はロシア専用の選択肢ができることになる。
フォビのフランチャイズ運営を担うフォビ・クラウド(Huobi Cloud)のビジネス開発責任者ショーン・チョン(Shawn Chong)氏によると、フォビ・ロシア・オリジンは手数料用の独自トークンも間もなくローンチする予定だ。
オリジンで上場しても、フォビ・プライムに上場したことにはならず、オリジンに上場したトークンはロシアのプラットフォームに登録した買い手のみが利用できるとチョン氏はCoinDeskに語った。
フォビ・ロシアが独立した上場サービスを求めたため、フォビ・クラウドはそうした選択肢を提供することにしたとチョン氏は説明した。
「特定の地域の市場を支援することができ、違法ではないならば、サポートしない理由はない。中心となるアイデアは、我々はこれらの新しい(ローカル)プロジェクトとともに成長していきたいという考え方だ」
オリジンのローンチ予定日はまだ決まっておらず、新しいプラットフォームでの上場の需要によるとチョン氏は語った。
フォビ・ロシアのデミンCEOによると、上場申請のルールは12月30日までに発表される。上場手数料はないが、フォビ・ロシアは上場前にプロジェクトに対して法律上の見解を提供するなど、関連する有料のサービスを提供するかもしれない。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Huobi Russia Announces Ruble Gateway and Token Launchpad Service