Huobi、米撤退か——過去にSBIと提携発表や日本の取引所買収で話題

仮想通貨取引所フォビ・グループ(Huobi Group)の米子会社HBUSは2019年12月9日(現地時間)、あと数週間で事業を停止すると発表した。

同社は通知の中で、2019年12月15日に取引サービスを停止すると述べた。顧客は、2020年1月31日までにすべての資産を引き出す必要がある。FAQによれば、残高が最低引き出し要件に足りない顧客は、資産を別の仮想通貨か法定通貨に交換し、別の要件を満たすことができるか検討することが「奨励される」という。

預け入れの受付も停止される。

今回のニュースは、アメリカの規制を遵守するための措置の一環として、フォビ・グループがアメリカに拠点を置く顧客にHBUSの利用を強制するという発表から、約1カ月でもたらされた。

詳細は発表されなかったが、同社は12月9日、今回の動きは「進行中の戦略的構想の一環として、より統合され、影響力を発揮できる形で戻ってくる」ようにするためのものだと述べた。

HBUSは、コメントの求めに即座には応じなかった。

HBUSは2018年前半にローンチされ、金融犯罪取締ネットワーク(Financial Crime Enforcement Network:FinCEN)にマネーサービス事業として登録されている。

HBUSはさらに2019年3月、店頭取引(OTC)デスク向けの大型投資家をターゲットとし、機関投資家向けの販売とカスタマーサービスのグループをローンチした。

米子会社とは異なり、フォビ・グループ自体は最近、その事業を拡大させており、先週には中国政府主導のブロックチェーンアライアンスに参加すると発表している。

9月には、アルゼンチンでの事業も開始した。

同グループは、2017年にSBIホールディングスとの資本および業務提携を発表し(2018年に取り止め)、また金融庁の認可を持った日本の仮想通貨取引所 BitTrade(ビットトレード)を買収するなどして話題になった。

翻訳:山口晶子
編集:T. Minamoto
写真:Photo of U.S.-based HBUS team in San Francisco courtesy of Huobi
原文:Huobi US Is Abruptly Halting Exchange Operations