バイナンスUSは仮想通貨アルゴランド(Algorand/ALGO)とコスモス(Cosmos/ATOM)でのステーキング報酬サービスを開始、他の主要な仮想通貨取引所とのステーキング競争に加わる。
バイナンスUSは1月29日(現地時間)の発表で、ステーキング報酬は毎月発生すると述べた。
現在、バイナンスUSで利用できるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用した仮想通貨はアルゴランドとコスモスのみ。同取引所は世界最大級の取引所の1つだ。
現在、クラーケン(Kraken)とコインベース(Coinbase)はPoSコインを使ったステーキング報酬サービスを提供しているが、提供しているのはテゾス(Tezos/XTZ)のみ。
バイナンスUSが取り扱っている仮想通貨は28。アメリカのコンプライアンス規制がバイナンスUSにとって一番の懸念であり、同社はテゾスに関する規制の明確化を待っていると述べた。バイナンスUSのキャサリン・コーリー(Catherine Coley)CEOは、PoSコインが上場されれば、さらにステーキング報酬サービスを提供していきたいとCoinDeskに語った。
バイナンスUSはステーキングの利率は発表しなかった。クラーケンとコインベースでのテゾスのステーキング報酬は約6%となっている。
プルーフ・オブ・ワークス(PoW)によるマイニングに代わる方法であるステーキングは、コインを専用アドレスに預けることに対して報酬を与えることによって、仮想通貨保有者のネットワークへの参加を促す。ステーキングのユーザーは取引の検証に対するネットワーク報酬を受け取りつつ、ネットワーク全体のセキュリティを強化することを通してコインを増やしていく。
バイナンスUSは、バイナンスが2019年6月にアメリカ在住の顧客が同社のグローバルプラットフォーム「Binance.com」を利用することを禁止した後、アメリカのユーザーにサービスを提供するために同年9月に設立された。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Zack Seward for CoinDesk
原文:Binance US Now Offers Staking Rewards for These Two Cryptocurrencies