マインクラフト(Minecraft)の新しいサーバーによって、プレイヤーはマインクラフトの世界で互いに競い合い、隠されたお宝を探し出してビットコインで報酬を受け取ることができるようになった。
「サトシクエスト(SatoshiQuest)」と呼ばれるこのチャレンジは「広大なマインクラフトの世界」に隠されたお宝を探すもの。ユーザーはゲームに参加するキャラクターを設定するためにビットコインで1ドルを支払う。参加費は集められ、その大半は特定のお宝ウォレットアドレスに送られ、お宝を最初に見つけたプレイヤーへの報酬となる。
ユーザーはキャラクターのための支払いや報酬の受け取りに使うゲーム内ウォレットを設定する。希望すれば、外部のウォレットをマインクラフトのゲームサーバーに接続することもできる。
マインクラフトは2019年後半から1億8000万本以上が販売され、史上最も売れたビデオゲームとなっている。ユーザーは自分のサーバー上に独自の世界を構築することができる。
マインクラフトはすでに、2014年にはビットクエスト(BitQuest)で、2015年にはプレイMC(PlayMC)のサーバーでビットコインを採用している。どちらもデジタル通貨についてユーザーをテストし、教育するためにビットコインを組み込んだ。
サトシクエストの最初のラウンドは2020年1月26日(現地時間)に始まった。お宝が発見されるとゲームはリセットされる。サーバーはビットコインのスポット価格を15分ごとにチェックし、参加料が1ドルになるように自動的にアップデートを行う。
このプロジェクトはオープンソースで、コードはGitHubで入手可能だ。
ゲーム参加費の90%はお宝アドレスに送られ、残りの10%は開発コストに向けられる。お宝が発見されると、勝者は90%のうちの85%を受け取り、残りの5%は次のラウンドまでウォレットに保存される。報酬の支払いはウォレットの残高がトランザクション手数料より多い時のみ行われる。
今回のマインクラフトでのチャレンジは、2019年4月にローンチされた、現実世界での宝探しに続くもの。「サトシの宝(Satoshi’s Treasure)」と呼ばれるゲームの開発者は、世界中に100万ドル(約1億1000万円)相当のビットコインの鍵を隠した。
賞金が入ったビットコインウォレットの鍵は、1000個に分割されており、賞金にアクセスしたり、移動させるには最低400個を集めなければならない。プレイヤーは好きな方法でヒントを集めたり、解いたりすることができ、手がかりを売ることさえできる。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Tinxi / Shutterstock
原文:Minecraft Players Can Win Bitcoin on New Treasure Hunt Server