ガートナーの調査によると、ブロックチェーンのスマートコントラクトを利用している企業および組織のデータ品質は、2023年までに50%向上すると予測されている。
「ブロックチェーンのスマートコントラクトを採用すると、それが外部から迫られたものであれ、自ら採用したものであれ、データ品質向上の恩恵を受ける」とガートナーのシニアリサーチディレクター、リディア・クラフティ・ジョーンズ(Lydia Clougherty Jones)氏はブログに投稿した。
しかし、データの可用性は同時期、ブロックチェーン技術が伝統的なビジネスプロセスを置き換えるために低下すると見込まれている。スマートコントラクトを開始し、第三者の仲介業者が利用可能なデータへのすべてのアクセスを取り除くことで、そうした第三者をトランザクションから排除できる。
「この数値は、企業や組織がスマートコントラクトを利用したプロセスに参加しなかった場合、より悪化する可能性がある。そうした場合、企業や組織全体のデータ資産の可用性は2023年までに30%減少する」とジョーンズ氏は付け加えた。
ガードナーの有料レポート「Predicts 2020: Data and Analytics Strategies — Invest, Influence and Impact」はまた、スマートコントラクト技術はきわめて初期段階にあり、グローバル組織では採用は進んでいないと述べた。
しかし、その純粋なインパクトはデータとアナリティクスのROI(投資利益率)にとってプラスの結果になるとレポートは指摘した。
ガートナーが2018年に実施した第4回CDOサーベイ(Chief Data Officer Survey)によると、最も成功を収めているデータ/アナリティクスのリーダーは「データに関する取り組みを実現し、成功させるために」ブロックチェーンとスマートコントラクトに積極的に取り組んでいる。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Research conducted by Gartner is predicting a 50 percent increase in overall data quality by 2023
原文:Gartner Research: Smart Contract Adoption to Increase Data Quality by 50% Over 3 Years