ツイッター(Twitter)はビットコインマークがついた新しいハッシュタグを稼働させた。創業者のジャック・ドーシー氏はビットコインが世界共通のウェブ標準の1つになることを求めている。
ジャック・ドーシー氏がツイート
ジャック・ドーシー氏は2020年2月9日(現地時間)、ビットコインのシンボルマークの絵文字がハッシュタグ「#bitcoin」あるいは「#btc」の後に自動的に表示されるようになったとツイートした。
ドーシー氏のツイートにはまた、ユニコード(インターネット向けのテキストと絵文字の標準)のツイッターアカウントが@マーク付きで含まれていた──同氏はすべてのウェブプラットフォームで使える絵文字の導入をユニコードコンソーシアムに求めているのかもしれない。
これまでのところ、ビットコインのシンボルマークの絵文字がついたハッシュタグは従来のタグのみで機能し、仮想通貨取引について語るときにツイッターユーザーの間で人気の「$BTC」では機能しない。
ビットコインのシンボルマークの絵文字は、フェイスブック(Facebook)、リンクトイン(LinkedIn)、ツイッターといった主要なインターネットプラットフォームを超えて幅広くサポートされている絵文字の中にはない。ドーシー氏のツイートは、ビットコインのシンボルマークを標準的な絵文字として採用するようにユニコードに働きかけようとしていることを示している。
ユニコードは2017年から通貨記号の1つとしてビットコインのマークをサポートしている。だが現在、絵文字バージョンは存在せず、ビットコインのマークは白黒記号として表示される。一般的に知られているオレンジ色のマークではない。
絵文字つきのハッシュタグ
ツイッターは、最大100万ドル(約1億1000万円)でブランドの絵文字やマークを特定のハッシュタグの後に追加している。企業が競合からブランドを差別化し、消費者の間で話題となることをサポートすることがその狙いだ。
過去に人気を集めたブランドのハッシュタグは、2018年に購入された#PokemonLetsGoや、2015年のマーケティングキャンペーンの際に購入された#Coca-Colaなどだ。しかしこれらは通常一時的なもので、マーケティングキャンペーンの期間中に限られる。
ドーシー氏は有名な仮想通貨支持者だ。ドーシー氏がCEOを務める決済プラットフォーム、スクエア(Square)は2014年からビットコイン取引をサポートしており、2020年1月には関連する新しい特許を取得している。
2019年3月、ドーシ氏はビットコイン開発支援に特化した少人数のチーム、スクエア・クリプト(Square Crypto)も立ち上げている。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:grejak / Shutterstock
原文:Jack Dorsey Enables Bitcoin Emoji on Twitter Posts