国内スタートアップ時価総額ランキング20──フィンテックは4社、リキッドやPaidyほか

2020年2月時点でのスタートアップ時価総額ランキングがまとまった。仮想通貨・フィンテック分野の企業としては、仮想通貨取引所を運営するリキッドグループが1,160億円で4位、後払い決済のPaidyが624億円で9位にランクインした。

時価総額1,000億超のユニコーンは7社に

時価総額ランキングは想定のもので、スタートアップ支援事業を行うフォースタートアップが作成した。

以下にトップ20社を紹介する。データの出典は、同社の企業データベース「STARTUP DB」。2020年2月3日時点での国内スタートアップ想定時価総額ランキングだ。登記簿に記載されている発行済の顕在株や潜在株を元に算出し、子会社などは除外している。

国内のユニコーン企業(評価額1,000億円以上の未上場ベンチャー)は7社になった。2020年1月に人口合成クモ糸のSpiberが10億円を出資を受けたことで、新たにユニコーン企業に入ったため。

トップ20には自動車ローンやロボアドもランクイン

順位 社名:時価総額(主な事業内容)
1 Preferred Networks:3,516億円(機械学習、深層学習などの実用化)
2 クリーンプラネット:1,298億円(新水素エネルギーの実用化)
3 TBM:1,218億円(紙やプラスチックの代替素材「LIMEX」)
4 リキッドグループ:1,160億円(仮想通貨取引)
5 スマートニュース:1,128億円(スマホに特化したニュースアプリ)
6 TRIPLE-1:1,032億円(半導体システムの開発)
7 Spiber:1,005億円(人工合成クモ糸)
8 パネイル:801億円(電力小売プラットフォーム)
9 Paidy:624億円(後払い決済)
10 ティアフォー:531億円(自動運転システム)

11 Finc Technologies:502億円(AIを活用したヘルスケアアプリ)
12 アストロスケールホールディングス:485億円(スペースデブリの除去技術)
13 Global Mobility Service:474億円(FintechとIoTによる自動車オートローン)
14 ジェネシスヘルスケア:470億円(自宅でできる遺伝子検査キット)
15 プレイド:445億円(自由なコミュニケーションのためのCXプラットフォーム)
16 ウェルスナビ:405億円(資産運用ロボアド)
17 ZMP:384億円(自動運転システム)
18 エリーパワー:382億円(大型リチウム電池、蓄電システムの開発)
19 Blue Planet-works:371億円(OSプロテクト型セキュリティ基盤開発)
20 ビズリーチ:357億円(即戦力人材に特化した人材プラットフォーム)

文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock.com