米フォーブスが注目のフィンテック企業50社をまとめた「フィンテック50」の2020年版が発表され、「ブロックチェーン&ビットコイン」のカテゴリーでは、Axoni、Chainalysis、Coinbase、Everledger、MakerDAO、Rippleの6社が選ばれた。うちEverledger、MakerDAOの2社が新たな追加。発表は今回は5回目の発表で、昨年発表の50社に入っていなかった企業は19社あった。
パーソナルファイナンス、ペイメントの企業が多くランクイン
EverLedger(エバーレジャー)は、ブロックチェーンを利用した原産地追跡プラットフォームを提供するイギリス拠点のスタートアップ。オラクルのブロックチェーン基盤を採用、もともとダイヤモンドが真正かどうかを認証するプラットフォームだったが、鉱物やワイン、芸術品に幅を拡大。昨19年、中国テンセントなどから、2,000万ドル(約21億5400万円)の資金を調達している。
MakerDAO(メーカーDAO)は、イーサリアムのスマートコントラクトを活用した、DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)のプラットフォームを構築するプロジェクト。米ドルにペッグされた分散型ステーブルコインDAIを発行している。
50社全体をカテゴリー別にみると、パーソナルファイナンス 12社/ペイメント 9社/リアルエステート 7社/インシュアランス 6社/ブロックチェーン&ビットコイン 6社ほか──だった。
2020年版に新たに追加された19社の内訳を見ると、パーソナルファイナンス 5社/ペイメント 4社/インシュアランス 4社/リアルエステート 3社/ブロックチェーン&ビットコイン 2社/インベスティング 1社と、パーソナルファイナンスとペイメントの分野が注目されている実態がうかがえる。
文・編集:濱田 優
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