C・ロナウドのデジタルカード発行──ユベントス、イーサリアムベースのサッカーゲームと提携

イタリアのトップサッカーチーム「ユベントス(Juventus)」は、ブロックチェーンサッカーゲーム「Sorare」で、スター選手のデジタルカードを発行する。

2月19日(現地時間)に発表されたライセンス契約によると、ユベントスはソラーレ上でクリスティアーノ・ロナウドといった世界的な有名選手のレアなコレクション用「カード」をデジタル形式で提供する。

パリに拠点を置くソラーレは、選手のデジタルカードを使ってサッカーチームをマネジメントするゲームを提供している。カードはイーサリアム技術を使って作られており、ファンはカードを集めたり、トレードすることができる。

ソラーレは、カードはイーサリアムのERC-721規格に基づくノンファンジブルトークン(NFT:non-fungible token)とCoinDeskに語った。

「このようなイタリアの有名チームと契約を交わすことができて大変誇らしく思う」とソラーレのCEOニコラス・ジュリア(Nicolas Julia)氏は語った。

「世界中の一流クラブにゲームに参加していただき、ブロックチェーンゲームを世界中のフットボールファンに届けるという我々のビジョンにとって新しい重要なステップになると考えている」

アトレティコ・マドリード、ポルト、ASローマといったヨーロッパのトップクラブもすでにこのプラットフォームに参加している。

選手カードを111枚発行

各選手ごとに、ソラーレは「ユニーク」カード1枚、「スーパーレア」カード10枚、「レア」カード100枚を発行する。ユベントスとのタイアップでは、クリスティアーノ・ロナウドのカードが同じように合計111枚、2月20日(現地時間)に発行される。

カードはソラーレのゲームで5枚を1チームとして使用される。もしくは流通市場で取引できる。同社は「ユニーク」カードの中には2000ドル(約22万円)以上の価格がついたものもあると述べた。

ユベントスは数々の優勝経験を誇り、世界中にきわめて大きなファン層を抱えている。UEFAチャンピオンズリーグ優勝2回、インターコンチネンタルカップ優勝2回、そしてイタリア・セリエAでは35回のリーグ優勝を遂げている。

ユベントスのブロックチェーン業界への進出は今回が初めてではない。

2018年、ユベントスはファンが投票に参加できるトークンを発行、それによりファンはクラブの活動により意見を表明できるようになった。このトークンはソシオス(Socios)の協力を得て発行された。ソシオスは最近、FCバルセロナ(FC Barcelona)が同様のトークンを発行する際にも協力している。

翻訳:石田麻衣子
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock/Cristiano Barni
原文:Italian Soccer Giant Juventus Inks Deal for Ethereum-Based Player Collectibles