ビットコインの価格が2月26日夜、100万円を割った。2020年になってからのビットコイン価格は堅調で、1月29日には昨年11月以来となる100万円を突破。2月上旬までに、年初来で40%以上伸びていた。100万円割れは2月5日以来、3週間ぶりだ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が広がる中、経済に対する懸念が高まり、株式をはじめとした市場でも先行き不透明感が広がっている。
イーサリアムやリップルなども下落
イーサリアムやリップルなど他の代表的な仮想通貨(暗号資産)も昨年末から2月中旬まで徐々に価格を上げていたが、ビットコイン価格の下落に引きずられるかのように、26日夜から27日未明にかけて軒並み値を下げた。
ビットコイン価格が100万円を割った同日(2月26日)の日経平均株価は3日続落、前日比179円22銭(0.79%)安の2万2426円19銭で終えている。これは2019年10月15日以来、約4ヵ月ぶりの安値だ。米ダウ工業株30種平均もこのところ連日、値を下げている。
こうした中での仮想通貨の価格下落は、投資家が利益確定や法定通貨に戻す現金化を急いだことも背景にあると見られる。
文・編集:濱田 優
写真:cryptocompare.com
(注:タイトルと一部文章の順番を変更しました)