この1週間に起きた仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン分野のニュースを振り返ろう。3月5日(木)-3月13日(金)には、LIFULLが不動産デジタル証券で実験、日本通運がブロックチェーンで輸送網を構築、ビットコイン50万円割れなどのニュースが報じられた
3月5日──仮想通貨がマネロン対策の法規制下に、韓国
韓国で、マネーロンダリングとテロ資金供与対策の枠組みを仮想通貨サービス・プロバイダー(VASP)向けに強化する法案が可決された。
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3月9日──日経平均2万円割れ、ビットコイン10%超下落
日経平均株価は3月9日、1000円以上下落し1年2カ月ぶりに2万円を割り込んだ。ビットコインは前日から12万円以上下落し、一時80万円を割った。80万円を下回るのは2カ月ぶり。ビットコイン以外の仮想通貨も軒並み10%以上落ち込んだ。
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日通、ブロックチェーンで輸送網を構築へ
日本通運がアクセンチュアやインテル日本法人とともに、ブロックチェーンを活用した輸送網の整備に乗り出すと、日本経済新聞が報じた。医薬品を対象に2021年の構築を目指し、最大1,000億円を費やすという。
3月10日──LIFULLが不動産デジタル証券で実験
不動産情報サイト大手のLIFULLと、デジタル証券プラットフォームを提供する米セキュリタイズが、日本で不動産のデジタル証券の実証実験を始めたと発表した。ブロックチェーンを用いてコストを抑え、空き家など小規模な不動産の証券化を狙う。
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ブロックチェーンの標準化に向けた国際ネットワークが設立【BGIN】
ブロックチェーンを基盤にした金融のガバナンスに向けて、多様な利害関係者が集う国際ネットワーク「ブロックチェーン・ガバナンス・イニシアチブ・ネットワーク」(BGIN、ビギン)が設立された。ブロックチェーン領域では、規制当局だけでなく技術者も規制やガバナンスに影響を与えるため、多様な参加者が議論して一定の技術標準を定めることが狙い。
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3月12日──ビットコイン急落。20%、20万円超の下落
ビットコインが20%以上急落し、一時62万円台を付けた。円建てでは当日の高値から20万円超下落。2019年5月から約10カ月ぶりの水準で、2020年の最安値。
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3月13日──ビットコイン、50万円割れ、40%急落
ビットコインの価格が一時50万円を下回り、24時間高値から40%を超える下落となった。1週間の値動きでは、ビットコインが50%以上急落した。
文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock