証券会社の満足度調査で、直近で主に取引した証券会社のことを「満足」と回答した比率は、『SBI証券』の主利用者では4割弱、『松井証券』『auカブコム証券』では3割前後だったが、「満足」「やや満足」を合計すると、『SBI証券』『楽天証券』主利用者で各8割強にのぼることが分かった。
調査はマイボイスコムが毎年実施しているもので、今回が8回目。2020年2月1日~5日に実施、1万259件の回答をもとに整理、結果を発表した。そのうち証券会社と取引したことがある人の割合は4割強。男性50~70代では5~6割、女性60・70代では5割弱だった。
ユーザーが「引き続き利用したい」のはGMOクリックとSBI
証券会社を選ぶ際に重視するポイントを聞いたところ(複数回答)、「会社の信頼度、経営の安定性」「手数料が安い」が各4割弱、続いて「セキュリティーが信頼できる」「知名度が高い」がいずれも20%台だった。
なお前回調査では「セキュリティー」を理由に挙げた割合は15.2%だったが、今回は21.4%と6.2ポイントも高まっており、セキュリティー意識の高まりがうかがえる。
主に使う証券会社によって選定の理由、傾向は異なっている。たとえば『SBI証券』『松井証券』を主に利用する人は、「手数料が安い」が8~9割で1位だが、『大和証券』『野村證券』の利用者は、「会社の信頼度、経営の安定性」「知名度が高い」が上位2位。ネット証券利用者は手数料を重視、対面証券利用者は信頼性重視という実態が改めて証明された。なお『GMOクリック証券』『auカブコム証券』主利用者では、「取引のツールが充実している」が高かった。
今後取引したい証券会社についての質問では(複数回答)、「SBI証券」「楽天証券」が各10%台、「野村證券」が9.0%だった(「わからない」が55.9%)。
主に利用している証券会社を今後も利用したいかどうかについて聞いたところ、高継続利用の意向が高かったのは、『GMOクリック証券』『SBI証券』主利用者で各80%台だった。
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文・編集:濱田 優
画像:Viktoriia Hnatiuk / Shutterstock.com