中国の4つの国有銀行の1つ「中国農業銀行(ABC)」は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のインターフェースをテストしている。
中国農業銀行が開発したモバイルアプリケーションのスクリーンショットは、4月14日にウィーチャット(WeChat)に投稿され、その後、CoinDeskも確認したもので、同行が中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)、いわゆる「デジタル人民元」のユーザーインターフェース(UI)をすでに開発していることを示した。
また、正式にはデジタル通貨/電子決済(DC/EP)と呼ばれるデジタル人民元の開発と展開が加速していることも示唆した。
CoinDeskは2019年、中国人民銀行(PBoC)は中国の4大国有銀行、および決済大手のアントフィナンシャル(Ant Financial)、テンセント(Tencent)の協力を得て、デジタル人民元を開発していると伝えた。
テスト用アプリケーションは、中国農業銀行のウェブサイトからダウンロード可能で、iOSとAndroidの双方に対応しており、QRコードを使った決済、送金と受け取りなど、デジタル人民元ウォレットが提供する機能の一端を知ることができる。
アプリケーションはユーザー登録機能も備えている。だが現状はテストモードのようで、登録できるのは事前に認められたユーザーに限られる。
とはいえ、登録ステップを見ると、テストは現在、雄安、蘇州、成都、深せんなど4都市で行われているようだ。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Wechat
原文:Chinese State-Owned Bank Offers Test Interface for PBoC Central Bank Digital Currency