暗号資産ビットコインの価格が急騰、過去6週間で最大の上げ幅を記録した。年初からの上昇幅は、金(ゴールド)先物価格を上回った。
- ビットコインは29日15:30(米東部時間)、前日から12%上昇し$8703。現在(日本時間30日15:08)は 、$9450近辺で取引されている。
- 米株価指数のS&P 500も同日上昇したが、上げ幅は約3%。
- 米連邦準備理事会(FRB) が28~29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0~0.25%に据え置くことを決定した後、インフレヘッジを目的とする投資家による買いが殺到した可能性が高い。
- ビットコインの年初からの上昇幅は20%:金先物の12%を上回った。
- ビットコインをインフレヘッジを目的とした資産クラスに位置づける投資家が増えている。
- ビットコインは第1四半期に11%下落。価格の上昇が始まったのは4月。
パウエル議長が指摘した長期停滞リスク
- FRBのパウエル議長は29日の記者会見で、経済の長期停滞リスクを指摘。第2四半期のデータは、「いまだかつてない」経済的ダメージが示されるとの見解を述べた。
- 新型コロナウイルスの感染拡大で、FRBはこれまでに緊急利下げを実施してきた。無制限の量的緩和を行う方針を決定している。
- 米商務省が29日に発表したデータによると、米国のGDPは第1四半期、年率ベースで4.8%縮小。
編集:佐藤茂
写真:CoinDesk
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