ビットコイン取引量、11カ月ぶりに110億ドル突破。価格に反比例

世界最大の時価総額を誇るビットコインの取引量(1日あたり)が2019年3月15日、昨年の4月25日以来、約1年ぶりに110億ドル(約1兆2257億円)を突破した。

コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)のデータによると、ビットコインの価格は昨年4月25日の8800ドルから直近は3900ドル近辺まで下落。にもかかわらず、取引量は増加しており、投資家の関心の高まりがうかがえる。

ビットコイン価格が6385ドルをつけた昨年11月10日、1日の取引額は37億ドルで、現在の3分の1程度だった。また、チャートが示すように、価格と取引量の相違はビットコインに限らず、他の主要の仮想通貨にも見られる。

価格と取引高の相違

ビットコインの価格と取引高推移

コインマーケットキャップのデータによると、ビットコインの1日あたりの取引量が最も多かったのは2018年1月5日で、238億4000万ドルだった。

ビットコインを追うライトコイン

ライトコインの価格と取引量の推移

ライトコインの取引量の推移は、ビットコインに類似している。昨年11月にライトコインの取引量は、価格トレンドとは対照的に増加した。当時、ライトコインは50ドル近辺を推移し、取引量は3億ドルから6億ドルのレンジだった(コインメトリクスのデータ)。現在、ライトコインは58ドルで取引され、取引量は1日あたり約17億9000万ドル。

2つのコインの違いは、ライトコインの価格は12月以来、取引量の増加に伴い2倍以上上昇したが、ビットコインの価格上昇はほんのわずかだった。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Trading image via Shutterstock
原文:Bitcoin Trading Volume Tops $11 Billion For First Time In Nearly a Year