シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で暗号資産・ビットコインのオプション取引が急増し、建玉の総額が過去1カ月で10倍以上となった。
ビットコインオプションの建玉(未決済の契約総数)は、5月11日の3500万ドルから6月10日には3億7300万ドルに増加。さらに、6月5日から10日にかけて連日過去最高を更新した。
- 認可を受けたビットコインデリバティブ商品に対する、機関投資家の関心が高まっている。
- CMEは2020年1月にビットコイン先物のオプション取引を開始。現在、建玉では、世界のビットコインオプション市場の20%超を占める。
- パナマに拠点を置くデリビット(Deribit)に次ぐ、世界第2位のビットコインオプション市場(調査会社スキュー調べ)。
CMEでの取引量が拡大する一方、デリビットのマーケットシェアは緩やかに減少している。LedgerXやBakkt、OKExでもビットコインのデリバティブ取引が行われているが、市場占拠率では大きな変化は見られない。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:CoinDesk Research、Skew
原文:CME Bitcoin Options Market Grew 10x in the Past Month