ビットコインの6割、1年以上も買い持ち状態──4年ぶり高水準は強気相場のサインか

暗号資産(仮想通貨)データ企業グラスノード(Glassnode)のデータによると、ビットコインの60.63%が1年以上にわたり買い持ち状態にあるという。

1年以上動いていないビットコインの割当
出典:Glassnode, CoinDesk Research
  • この水準は、少なくとも過去4年で最も高いレベル。
  • 「2018年に6000ドルから3000ドルへと下落した局面で購入した投資家は、その後の驚異的な上昇と過去数カ月の経済状況を経て、依然保有し続けている」Unchained Capitalの共同創業者のドルーフ・バンサル(Dhruv Bansal)氏
薄青〜濃青:1〜2年/2〜3年/3〜5年/5〜7年/7〜10年/10年以上
ビットコインHODL Wavesの月次推移(2016年6月〜2020年5月)
出典:Glassnode、CoinDesk Research

テキサス州オースティンに本社を置くUnchained Capitalは、買い持ち状態が続くビットコインを、その保有期間ごとにグループ化し、同暗号資産の保有と使用におけるマクロ的な変化を分析している。同社はその分析を「HODL Waves(ホールド波)」と呼んでいる。

  • 最も増えたのは「10年以上」のグループと「2〜3年」のグループ、それぞれ前年比31%増、26%増。
  • 「歴史は繰り返すと言うなら、このデータは強気相場を意味しているのかもしれない」バンサル氏
  • ただし「2〜3年」グループは、2017年の高値からの保有を意味する。
  • 「このグループには、高値で購入した後、ウォレットを紛失したり、取引所にログインできなくなった個人投資家も含まれるだろう」ARK Investment Managementのアナリスト、ヤシン・エルマンジャ(Yassine Elmandjra)氏

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Glassnode、CoinDesk Research
原文:Inactive Bitcoin Supply Reaches 4-Year High, Pointing to Bullish Sentiment