FCバルセロナのファントークン、2時間で1億4000万円売り上げる──金融とマーケティングがつながる

スペインのサッカーチームFCバルセロナの公式ファントークンが、発売から2時間足らずで130万ドル(約1億4000万円)を売り上げた。

「バルサ・ファン・トークン($BAR)」は6月22日午前11時(協定世界時)頃、1トークンあたり2ユーロ(約240円)で売り出され、販売数量は60万を超えた。販売はFCバルセロナの投票プラットフォーム「ソシオ(Socios)」と、トークンプラットフォームの「チリーズ(Chiliz)」が行った。

わずか2分で77万ドル以上のトークンが購入されたと、チリーズのアレクサンドル・ドレフュス(Alexandre Dreyfus)CEOはツイート。FCバルセロナによると、24日までにトークン価格は6ユーロ(約720円)まで上昇し、24時間で250万ドル弱が取引された。

ファンとのエンゲージメントを拡大

世界で3億人を超えるサポーターを持つFCバルセロナは、経営面においても成功を収めるクラブチームだ。2018/19シーズンでは、9億5930万ドルの記録的な収益を上げ、ライバルのレアル・マドリードを抜いた。

今年2月に発表されたトークンは、サポーターのエンゲージメントをより濃いものにしている。ファンやサポーターはアンケートやファン投票に参加することでトークンを取得し、グッズの購入やさまざまなクラブ体験に利用できる。

FCバルセロナのウェブサイトによると、ファン投票を通じて、サポーターはチームのロッカールームに描かれる新しい壁画デザインを決めるチャンスが得られるという。

現在、「バルサ・ファン・トークン($BAR)」の取引プラットフォームの開設準備が進められているとも報じられている。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Shutterstock
原文:FC Barcelona’s Token Sale Hit $1.3M Cap in Under 2 Hours