デューク大学は、ブロックチェーンスタートアップのCitizens Reserveと、学生のブロックチェーン技術への関心を高めるために協業する。
元デロイトのブロックチェーンチームが立ち上げたCitizens Reserveは2019年3月22日(現地時間)、CoinDeskの取材に対し、デューク大学と共同でキャンパス内に学生向けのインキュベーションラボを開設することを明らかにした。ブロックチェーンプロジェクトに取り組むとともに、ブロックチェーンにフォーカスしたイベントを主催する。
同社はデューク大学のブロックチェーン技術関連カリキュラムの作成や、専門知識のある学生の就職なども支援する。
Citizens Reserveチーフ・イノベーション・オフィサー(CIO)のYonathan Lapchik氏は「デューク大学MBAの修了生として、私はこのプログラムの指揮を執り、次世代のブロックチェーンのリーダーたちの成功を支援することにワクワクしている」と語り、「ファイナンス、サプライチェーン、ヘルスケアなど多くの産業は、ブロックチェーン技術を活用できないか模索しており、学生がこの分野でスキルや知識、つながりを持つことはかつてないほど重要になっている」と続けた。
Citizens Reserveは2018年9月、イーサリアムとquorumの技術を活用したサプライチェーンプラットフォームSUKUをローンチした。デューク大学のプログラムに参加した学生は、同プラットフォームを通じたプロジェクトに取り組める。同社は「ラボはマイニングリグ(仮想通貨の採掘に使うシステム)のようなツールを導入し、さまざまなブロックチェーンのメカニズムを学ぶことができる」とコメントしている。
デューク大学のMBA、Fuqua School of Businessでファイナンスを担当するキャンベル・ハーベイ(Campbell Harvey)教授は、このプログラムのアドバイザーに就任する。
ハーベイ教授は「学術機関がブロックチェーン業界の優秀なリーダーと協業できることは大きな意義がある」と述べた。
ハーベイ教授は2014年、デューク大学に「イノベーションと暗号通貨ベンチャー」のコースを開設した。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真: Duke University image via Shutterstock
原文:Duke University Collaborates for Blockchain Lab, Education Program