MakerDAO、預かり資産10億ドル突破──DeFi業界初

アメリカで拡大を続けるDeFi(分散型金融)市場の最大・最古参プロジェクト「メーカーダオ(MakerDAO)」に預け入れられた暗号資産(仮想通貨)の総額が、7月26日18時頃(協定世界時)初めて10億ドルを超えた。DeFi Pulseのデータで明らかになった。

DeFi(分散型金融)とは:ブロックチェーン上に構築された金融サービス。暗号資産を預け入れて金利を稼いだり、複数のトークンの価格差から利ザヤを稼ぐことができる。

10億ドルという数字は、収益を示すものではなく、どれだけの暗号資産がメーカーダオに集まったかを示すもので、同プロジェクトとDeFi(分散型金融)への関心が高まっていることを示している。

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イーサリアム(ETH)もしくはBasic Attention Token(BAT)で担保として預け入れられた暗号資産をもとにメーカーダオは融資を行い、ドルに連動したステーブルコイン「ダイ(DAI)」を発行する。

『DAO: A Decentralized Governance Layer for the Internet of Value』の共著者デビッド・ブロイデン(David Freuden)氏は、このニュースはメーカーダオにとって「大きな1日」になると述べた上で、DeFiにおけるイノベーションは従来の中央集権型金融にますます挑戦していくことになるだろうと語った。

DeFi分野の預かり資産におけるメーカーダオのシェアは27.1%に達しており、人気が急上昇しているコンパウンド(Compound)が約7億2900万ドルで2位に続いている。

DeFi業界は預かり資産が急激に増加しており、2月7日に10億ドルを突破、記事執筆時点では33億ドル以上になっている。

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翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:メーカー財団のルーン・クリステンセンCEO(CoinDesk archives)
原文:MakerDAO Passes $1B Milestone in DeFi First