ビットコインが1万1000ドルを超えて取引されているなか、調査会社グラスノード(Glassnode)によると、ビットコインアドレスの約93%は黒字になっているようだ。
「利益が出ているアドレス」とは、ウォレットに保有しているビットコインの平均購入価格が現在の価格よりも低いビットコインアドレスを言う。別の言い方をすれば、価格が上昇し、少なくとも書面上は利益を生み出しているアドレスのこと。
利益が出ているアドレスは7月20日の72%から、約30%上昇している。
前回、ビットコインアドレスの90%以上が利益を出していたのは、ビットコインが1万1500ドル前後で取引された2019年7月、8月のこと。
現在、ビットコイン価格は1万1400ドルを目指す動きをしており、「利益が出ているアドレス」の11カ月ぶりの高水準の前には、投資家は低迷していたビットコインの長期保有を続けてきた。この1年で売買されたビットコインは全体の40%弱にとどまる。
「利益が出ているアドレス」の割合が高いことによって、投資家がビットコインを売却して利益を確定する可能性は高くなる」とTechemy Capitalのトレーダー、ジョシュ・オルシェビツ(Josh Olszewicz)氏は述べた。だがこれは、価格上昇は続かないという意味ではないと同氏は話す。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Glassnode
原文:Recent Bitcoin Rally Pushes ‘Addresses in Profit’ to 93%