ビットコインマイナーの収益、7月は前月比7%増

ビットコインマイナー(マイニング事業者)の収益が、6月の2億8100万ドルから7%増加して約3億ドルとなった。ビットコインが年初来の高値をつけ、ネットワーク手数料と取引高の上昇がマイニング収益を押し上げた。

Coin Metricsのデータを基にCoinDeskが分析したところ、前月比で増加となったのは4月以来のこと。収益は、マイナーがビットコインを直ちに売却したと仮定して推定している。

また、7月の手数料は2500万ドルとなり、過去1年の最高記録だった5月の手数料を上回った。

ビットコインマイニングの収益(2019年1月〜)
出典:Coin Metrics, CoinDesk Research

マイニング関連企業の株価も上昇

ネットワーク手数料の上昇とメモリプールの規模の拡大がマイニング収益増加の要因となった。

ビットコインのメモリプール(mempool:送信された取引が一時的に格納される場所)は、7月1日から11000%拡大。これに対応して、1日あたりの平均手数料は6月末から300%上昇した(Coin Metricsのデータ)。

7月のビットコインマイニングの収益増加は、関連企業の株価上昇にもつながっている。Riot Blockchainの株価は7月、10%上昇し、2.62ドルで取引を終えた。

社内抗争が伝えられたマイニング機器メーカーのカナン・クリエイティブ(Canaan Creative)でさえ、7月は34%の上昇となり、2.50ドルで取引を終えた。

1日あたりの平均手数料とメモリプールのサイズ(黒:手数料、紫:メモリプールのサイズ、2020年1月〜)
出典:Coin Metrics, Blockchain.com

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Coin Metrics, CoinDesk Research
原文:Bitcoin Miners Saw 7% Revenue Increase in July