2度目の51%攻撃で1億8000万円相当を入手か──イーサリアムクラシック:調査報告

暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムクラシック(ETC)では今週、2度の51%攻撃が発生した。6日に起きた51%攻撃は、4236ブロックの大規模な再編成(リオーグ)を引き起こし、168万ドル相当(約1億8000万円)の二重支払いに成功した可能性がある。

チェーンの再編成とは:攻撃者が他のすべてのネットワークマイナーよりも多く(つまり「51%」)のハッシュパワー(演算能力)を獲得したときに発生する。攻撃者はチェーンの履歴を書き換えることができ、ブロックチェーンのネイティブ通貨、今回の場合はイーサリアムクラシック(ETC)の「二重支払い」を受けることができる。

攻撃者は46万5444ETC(約330万ドル=約3億5000万円)の二重支払いを試みたが、入手に成功したのは168万ドル相当の23万8306ETCだった。ブロックチェーン分析会社Bitqueryの調査で分かった。また、さらに1万4200ETCをブロック報酬として入手したと見られている。

Bitqueryによると、この攻撃に必要なハッシュパワー(演算能力)は、おそらく1回目の攻撃の時と同じハッシュパワーのマーケットプレイスNicehashから購入したという。1度目の攻撃は8月1日に発生し、当初はソフトウエアの複雑化が原因と考えられていた。

Nicehash DaggerHashimotoの価格とハッシュパワー(TH/sec)
出典:Bitquery

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翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Bitquery
原文:Ethereum Classic Attacker Successfully Double-Spends $1.68M in Second Attack: Report