ビットコイン(BTC)の平均取引手数料は8月9日までの4日間で、6割下がった。Blockchain.comのデータによると、同手数料は平均で6.47ドルから2.72ドルに低下した。
検証を待つ取引の一時保存に使われる「メモリプール(mempool)」のサイズも縮小しているという。
データプロバイダーのBitcoin Visualsによると、メモリプールは7月28日、5万6648ブロック(ブロックサイズ53.5MB)で2.5カ月ぶりの高水準を記録したが、その後は減少傾向にある。
8月9日時点、メモリプールの検証待ち取引数は3656件、7月12日以降で最も低く、ブロックサイズは9.9MBとなっていた。
取引が大幅に増加すると、メモリプールが混雑し、待ち時間は長くなる。その場合、検証を行うマイナーはより高い手数料を提供した取引を優先して処理していく。
つまりビットコインの平均手数料は、メモリプールのサイズに応じて上昇し、混雑が緩和されると下落する。
7月後半、ビットコイン価格は9100ドルから1万ドルを超える水準まで上昇し、強気の動きを見せたことでメモリプールのサイズは急拡大した。
7月28日までの16日間で検証待ち取引数は1900%以上急増、その間、取引手数料は650%以上上昇した。
検証待ち取引数はビットコインが3月の暴落から急回復し、1万ドルを突破するなかで、5月中旬には26万7068件となり28カ月ぶりの高水準を記録していた。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Bitcoin Transaction Fees Dropped 58% Last Week as Congestion Eased