中国の国家ブロックチェーンインフラプロジェクト「BSN:Blockchain-Based Service Network」は8月10日、世界中のDapp(分散型アプリケーション)開発者向けの英語版サイトを公開した。
開発者はBSNのグローバルバージョンを通して、許可型ブロックチェーンあるいは主要パブリックチェーンのいずれかでDappを構築し、ノードを実行することが可能になる。
さまざまなチェーンが利用可能
利用可能な許可型ブロックチェーン(Permissioned blockchain)には、ハイパーレジャーファブリック(Hyperledger Fabric)とテンセント傘下のウィーバンク(WeBank)が特許を持つFISCO-BCOSなどがある。
また、6つの主要パブリックチェーン──イーサリアム(Ethereum)、イオス(EOS)、テゾス(Tezos)、ネオ(NEO)、ネルボス(Nervos)、コスモス(Cosmos)のIrisNetも利用できる。
BSNは、開発者が標準化された開発環境のもと、そのインターネットサービスを異なるブロックチェーンで利用できる数少ないクロスチェーンインフラネットワークであることをアピールしている。
クロスチェーン機能は、BSNのInterchain Servicesによって実現されている。コスモスのIrisNetとチェーンリンク(Chainlink)がこの機能の実現に貢献した。
BSNはまた、開発者は簡素化され、標準化された開発ツールを通じて、より簡単なユーザーエクスペリエンス(UX)を構築でき、コストも従来のクラウドサービスと比べると、わずかなものになるとアピールしている。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:China’s Blockchain Infrastructure Launches Website for Global Devs