イーサリアムのマイニング収益、2年3カ月ぶりの高水準

イーサリアムのマイナーが稼ぐ収益が、2018年5月上旬以来の水準に増加した。イーサリアム(ETH)の価格上昇と、イーサリアムブロックチェーンにおけるDeFi(分散型金融)サービスにおける取引手数料の高騰がけん引した。

BitInfoChartsのデータによると、同収益は100メガハッシュ/秒(MH/s)あたり5.8ドルに上昇。その結果、ほとんどのイーサリアムのマイニング機器は、1キロワット時あたり0.05ドルの電力料金でも90%以上の利益が出る。

マイニングプールのF2Poolのデータによると、一部の最新モデルは97%の利益をあげたという。マイニングの収益は7月の1カ月だけで大幅に上昇した。

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7月末のイーサリアム価格は約320ドルで、マイニングの収益は100MH/sあたり約3.27ドルだった。イーサリアムの価格はこの2週間で400ドルに近づいている。

一方、Glassnodeのデータによると、ドル換算でのイーサリアム・マイナーの1日の収益合計は、2018年5月の水準を超えていない。総ハッシュレート(計算能力)は、2年ほど前には270ペタハッシュ/秒(PH/s)を超えていたが、現在は200PH/s前後だ。

つまり、現在はマイナーの競争力が低下(=マイニングに参加している計算能力が低下)しており、1MH/sあたりの収益は高くなっているが、マイニングの総収益は低下している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Daily Profitability for Ethereum Miners Hits Over 2-Year High