スイスの証券取引所(SIX)に、仮想通貨リップル(XRP)の価格に連動した上場投資商品(ETP=Exchange-Traded Product)が上場した。
2019年4月2日(現地時間)、同ETPを発行した Amun AGは、同商品が商品コード「AXRP」で取引が始まったと発表した。
同社がリップルETPを発行すると発表したのは先月。当時、同社の共同創業者兼CEOのHany Rashwan氏は、SIXから同ETPを上場させるための許可をすでに得ていると語っていた。
Amun AGがSIXに上場させている仮想通貨ETPは全部で4つ。今回上場したリップルETP、先月上場したイーサリアム(ETH)連動ETP「AETH」、その前の月に上場したビットコイン(BTC)連動ETP「ABTC」、そして11月に上場した5種類の仮想通貨で構成される指標「Amun Crypto Basket Index」に連動するETP「HODL」だ。
HODLは時価総額および流動性の面で上位5種の仮想通貨に連動しており、BTC、XRP、ETH、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)で構成されている。
Amun AGは仮想通貨への投資を「株を買うのと同じくらい簡単にしたい」とRashwan氏は火曜日にCoinDeskに語った。
「我々は、投資家が暗号資産クラスにアクセスできるようにするための簡単かつ安全で、規制に準拠した方法を生み出そうとしている」と同氏は述べている。「十分な流動性、良好な開発実績、そして不正行為のない」仮想通貨がある限り、同社は提供するETPを増やし続けていくと加えた。
また、Rashwan氏は今後の計画をこう述べている。
「我々は、単一資産や指標に連動したETPやその他の戦略をさらに打ち出していくつもりで、今年はローンチを後6〜8個計画しています」
現在上場している4つのETPは全てAmun AGの自社プラットフォーム「Amun Onyx」で開発、発行されたもの。同社によると、同プラットフォームは商品がSIXに上場した後、商品の運営も担う。
同社は、外部の顧客と契約を結び、それぞれが同プラットフォームを利用して、独自の従来的な上場投資信託(ETF=Exchange-Traded Fund)、もしくはトークン化されたETFを発行できるようにしているとも述べている。
翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:SIX exchange image via Shutterstock
原文:XRP Exchange-Traded Product Goes Live on Swiss SIX Exchange