ジャマイカの証券取引所(JSE)がカナダのフィンテック企業と連携して、仮想通貨のビットコインとイーサの取引を試験的に始める。
同取引所とカナダ企業のブロックステーション(Blockstation)は2019年3月3日(現地時間)、セキュリティトークンを含むデジタル資産の取引を安全で規制ある環境下で行うため、提携すると発表。
ビットコインとイーサ取引は今回の取り組みの第2フェーズで、取引所とブロックステーションは1月にすでに第1フェーズとして、60日間にわたって仮想通貨取引の試験運用を行った。同国の中央証券預託機関(Jamaica Central Securities Depisitory)や認可を受けているブローカーディーラーが参画した。第1フェーズの目的は、デジタル資産のエコシステムの流れを把握するというもの。
第2フェーズでは、ブローカーディーラーの参加を促す一方、個人投資家が仮想通貨取引を行う上で、顧客情報の取り扱いに対応できるようにする。第2フェーズの開始時期は未定だという。
取引所とブロックステーションは昨年8月に提携に関する覚書を交わした後、正式なパートナーシップに合意。提携の一環として、両者は今後、国内外の中小企業を対象にセキュリティ・トークン・オファリング(STO)による資金調達を行う環境を整備していく方針だ。
ジャマイカ証券取引所のマネージングディレクター、Marlene Street Forrest氏は、「この取り組みはJSEがサービスを多様化する上で、いまだかつてない試みである。新たな上場商品が加わるだけでなく、ジャマイカへの投資を促すことにつながる」と発表文の中で述べた。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:ジャマイカの首都キングストン(Shutterstock)
原文:Jamaica Stock Exchange to Pilot Bitcoin and Ether Trading