DeFi(分散型金融)サービスが急激に増加するなか、8月の取引高が1兆円を超えた。
デューン・アナリティクス(Dune Analytics)のデータによると、同サービスにおける取引高は先月、7月の45億ドル(約4800億円)から2.5倍以上に膨らみ116億ドル(約1兆2000億円)となった。3カ月連続で過去最高を更新した。
代表的な分散型取引プラットフォームのユニスワップ(Uniswap)は、7月の取引高を8月前半のわずか2週間で超え、取引高は283%増の67億ドルに達した。
取引高の減少を報告したプラットフォームは、LoopringとOasisの2つのみで、それぞれ5%減、3%減となった。
ユニスワップは取引高の大幅な増加に加え、プラットフォームに上場している取引ペア総数がほぼ倍増し、8月末時点で6867ペアになったという。ユニスワップでは、誰でもトークンを上場することができ、現在、6020のトークンが取引可能だ。
分散型取引の指数関数的な成長は、従来型の暗号資産(仮想通貨)取引所にも影響を与えている。大手取引所のバイナンス(Binance)やデリバティブ取引所のFTXなどが、ユニスワップのようなプラットフォームが発行したさまざまなトークンを上場している。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Dune Analytics, CoinDesk Research
原文:Decentralized Exchange Volume Rose 160% in August to $11.6B, Setting Third Straight Record